美の標準—柳宗悦の眼による創作

目黒区 日本民藝館 TEL.03-3467-4527

開催期間:2022年1月10日(月・祝)~3月20日(日)

日本民藝館の創設者である思想家の柳宗悦(1889〜1961)が蒐集した同館の所蔵品は、時代や産地、用途などが異なりながら、柳が「不二(ふに)の美」「無上の美」「美醜なき美」などと読んだ同一の美しさで通底している。柳は、初期の茶人たちが見立てた井戸茶碗について「『井戸』は朝鮮の作というより、茶人たちの直観の創作であった」と述べたという。今展では、同じ視点に立てば、柳の蒐集自体が柳の眼による創作といい得るととらえ、原始の息吹を伝える上代の芸術、南北朝や室町時代に描かれた中世絵画、朝鮮時代や江戸時代に生まれた日常の器などを展示し、その「美の標準」を明らかにする。