蘭花譜と大山崎山荘—大大阪時代を生きた男の情熱加賀正太郎没後70年・ニッカウヰスキー90周年記念

乙訓郡大山崎町 アサヒグループ大山崎山荘美術館 TEL.075-957-3123(総合案内)

開催期間:2024年3月9日(土)~5月12日(日)

大山崎山荘を造った加賀正太郎(1888〜1954)は、近世から近代にわたり経済の中心地として発展した船場(現在の大阪市中央区の一角)に生まれ、大大阪(だいおおさか)時代のただなかで活躍した実業家。創立90周年を迎えるニッカウヰスキーの前身である大日本果汁株式会社設立にも関わった。今展では、加賀正太郎の足跡をたどるとともに、加賀が後世に残した貴重な財産である大山崎山荘と『蘭花譜』を広く紹介。『蘭花譜』(1946年発行)は、自ら育てた蘭をモチーフに監修・制作した木版画83点、カラー図版14点、単色写真図版7点の、あわせて104点で構成される植物図譜。なかでも木版画の美しい色彩や技法は、美術品としても高い評価を得ている。