コレクションとの対話:6つの部屋京都市京セラ美術館開館1周年記念展

京都市 京都市京セラ美術館 TEL.075-771-4334

開催期間:2021年10月9日(土)~12月5日(日)

1933年に「大礼記念京都美術館」として開館した京都市京セラ美術館の、総数3,864点(2021年10月現在)の所蔵品をはじめ、展示空間や展示ケース、資料類などとのさまざまな対話を通して、コレクションの新たな魅力を提示しようと試みる。美術館の構想時から京都市の学芸職員として開館準備に携わった竹内勝太郎(1894〜1935)と、戦後米軍接収解除による京都市美術館としての再開館に立ち会った加藤一雄(1905〜1980)の作家との密接な関係から生まれたテキストによる〈ことば×日本画〉、フランスの画家アンドレ・ロート(1885〜1962)とロートに師事した黒田重太郎(1887〜1970)との手紙をはじめとする資料や両者の作品を展示する〈西洋×日本の洋画〉、美術館のリニューアルを担当し、現在館長を務める建築家・青木淳(1956〜)が日本画家・竹内栖鳳(1864〜1942)の素描や下絵に建築図面との類似性を見出して展示空間を構成する〈建築×日本画下絵〉、現代美術家・宮永愛子(1974〜)が京都の陶芸家・宮永東山の家系という自らの出自をたどりつつ、過去、現在、未来の時間を出会わせる〈時間×工芸〉、染織家・山鹿清華(1885〜1981)が残した糸や古裂の調査をもとに、繊維造形作家・ひろいのぶこ(1951〜)が織作品を制作し交流する〈テキスタイル×染織〉、現代美術家・髙橋耕平(1977〜)が現代版画に焦点を当てつつ新作を発表する〈映像×版画〉の6つの部屋による構成。全体の会場構成も青木淳が担当している。