〈脱皮する大地・浅間山〉長岡國人展

佐久市 佐久市立近代美術館 油井一二記念館 TEL.0267-67-1055

開催期間:2021年1月6日(水)~2月7日(日)

長野県南佐久郡野沢町(現・佐久市)出身の美術家・長岡國人(1940〜)は、1963年に多摩美術大学デザイン科を卒業後、東京でグラフィック・デザイナーとして活動していたが、1966年にドイツ・西ベルリンに移住。ベルリン国立アカデミーおよびベルリン国立芸術大学で学んだ後、銅版画制作を開始する。〈Iseki=遺跡〉シリーズをはじめとする銅版画作品は、ヨーロッパ各国の国際版画ビエンナーレでグランプリを受賞するなど高い評価を受けた。1991年に帰国後は、兵庫県朝来市和田山町にアトリエを構え、手漉き和紙や古和紙によるペーパーワーク(〈大地の脱皮〉〈石の脱皮〉シリーズ)を手掛けてきた。2001年からドイツ、チェコ、アルメニア等で断続的に実施している「拓本プロジェクト」でも国際的に注目を集めている。「創作の根底には常に浅間山があった」という長岡の、多岐にわたる50年間の仕事を紹介する。