鷹野隆大 毎日写真1999-2021

大阪市 国立国際美術館 TEL.06-6447-4680

開催期間:2021年6月29日(火)~9月23日(木・祝)

人間の性にまつわる二項対立のはざまにある曖昧なものの可視化を試みた写真集『IN MY ROOM』(2005年刊行)によって木村伊兵衛写真賞を受賞した鷹野隆大(たかの・りゅうだい、1963〜)は、ジェンダーやセクシャリティをテーマとする写真家として一般的に認知されているが、1998年から毎日欠かさず写真を撮ることを「毎日写真」と名づけて自分に課し、写真という媒体の特性とその限界について考察を重ねてきている。美術館での初の大規模個展となる今展では、鷹野の根幹を成す「毎日写真」を主軸としながら、日本特有の無秩序な街並みの写真「カスババ」、定点観測的な「東京タワー」、東日本大震災が契機となり近年注力している「影の採集」というコンセプトによる最新の3つのプロジェクトなど作品約130点を展示する。