阿波根昌鴻 写真と抵抗、そして島の人々

東松山市 原爆の図丸木美術館 TEL.0493-22-3266

開催期間:2024年2月23日(金・祝)~5月6日(月・振休)

阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう、1901〜2002)は、沖縄戦後、米軍に占領された伊江島で農民たちとともに非暴力の土地闘争を行った。「銃剣とブルドーザー」と呼ばれた強制的な土地接収や米軍の横暴、射撃演習場による被害を記録するため、カメラを入手して1955年から島の記録を始めた。生前、唯一の写真集として『人間の住んでいる島』(1982年)が出版されているが、ここに収録された闘争の写真以外にも、島の人々の肖像や日常を写した写真が数多く残されていることが分かった。本土での初めての展覧会となる今展では、3,000枚以上ものネガから新たに制作したデジタルプリント約350点を展示。「沖縄のガンジー」と呼ばれ、平和運動家として知られる阿波根の写真家としての側面を紹介する。