開館20周年記念 菅木志雄展 〈もの〉の存在と〈場〉の永遠

盛岡市 岩手県立美術館 TEL.019-658-1711

開催期間:2021年12月18日(土)~2022年2月20日(日)

盛岡市生まれの現代美術家・菅木志雄(1944〜)は、1960年代末から70年代に起きた美術動向「もの派」の作家として知られている。菅の作品は、石や木、金属などの日常的な素材を空間に置いたり組み合わせたりすることによって、素材同士や置かれた場所、さらには人との関係性を考えさせるもの。「もの」と「場」の本質を掘り下げ、従来の美術のあり方を問い直す制作姿勢は、もの派の頃より現在まで変わることなく続いている。今展のための最新作も交え、インスタレーション、レリーフ、ドローイング、写真、アクティヴェイション(作家によるパフォーマンス)の記録映像など、多岐に及ぶ約120点の作品を、10年ごとの時代に区分して展観。展示室内だけでなく、グランド・ギャラリー、屋外展示スペースなど、20周年を迎える岩手県立美術館の全館で展開。いつもの美術館の空間が菅作品の「場」となり、新たな風景を見せることが期待される。