千代紙 花鳥風月日本橋・和紙舗「はいばら」の聚玉文庫コレクションより

三島市 佐野美術館 TEL.055-975-7278

開催期間:2021年2月20日(土)~4月4日(日)

和紙舗(わがみほ)の老舗・榛原(はいばら)は、1806(文化3)年、江戸日本橋に「雁皮紙(がんぴし)」の暖簾を掲げた。熱海産の雁皮紙をはじめ良質な和紙と、絵半切れや熨斗(のし)などの「小間紙(こまがみ)」を扱ったが、中でも木版刷りの千代紙は明治期の欧米の博覧会でも高く評価された。明治期には柴田是真(1807〜1891)、河鍋暁斎(1831〜1889)、川端玉章(1842〜1913)、大正期には竹久夢二(1884〜1934)など一流の画家に小間紙や団扇の意匠を依頼して人気を集めている。榛原が収集してきた紙関連の資料や文献を収めている「聚玉(しゅうぎょく)文庫」コレクションより、千代紙、絵封筒、短冊、団扇、熨斗や祝儀袋など約130点を展観し、明治・大正時代を中心に榛原の歴史と和紙の魅力を紹介する。