TOPコレクション 時間旅行千二百箇月の過去とかんずる方角から

目黒区 東京都写真美術館 TEL.03-3280-0099

開催期間:2024年4月4日(木)~7月7日(日)

詩人で童話作家の宮沢賢治が今から100年前の1924(大正13)年に刊行した『心象スケッチ 春と修羅』の序文の言葉をひとつの手がかりとして、戦前、戦後そして現代を想像力によってつなぐ旅に誘う展覧会。1924(大正13)年に制作された写真作品を紹介する「第一室 1924年—大正13年」にはじまり、1930年代の東京の街と人々の姿を捉えた写真と当時の街を彩っていた杉浦非水らのポスターが競演する「第二室 昭和モダン街」、現在、東京都写真美術館が建っている土地の記憶に思いを馳せる「第三室 かつてここで—「ヱビスビール」の記憶」、図書室蔵書より戦前から戦後までの雑誌『LIFE』『アサヒグラフ』『アサヒカメラ』のバックナンバーを選りすぐり、20世紀という時代の変遷をたどる表紙グラビアなどを紹介する「第四室 20世紀の旅—グラフ雑誌に見る時代相」、100年前の幻燈写真や長時間露光による写真作品、マルチ・プロジェクションによる映像作品など、時間と空間の多層的な世界を形にした「第五室 時空の旅—新世代沖積世」という章構成で、国立工芸館、東京都江戸博物館からの作品資料借用、サッポロビール株式会社の画像協力も交え、大正から昭和初期の作品および資料を紹介する。