黒田泰蔵|白磁の道

芳賀郡益子町 益子陶芸美術館 TEL.0285-72-7555

開催期間:2021年8月31日(火)~10月3日(日)

純粋な造形へと昇華した白磁の表現で世界的に活躍し、今年4月に逝去した黒田泰蔵(1946〜2021)の個展。20歳で渡仏した黒田は、パリ滞在中に陶芸家・島岡達三(1919〜2007)に陶芸を勧められたことから、1967年、カナダで陶芸を始めた。一時帰国した際には益子の島岡のもとで学び、島岡の師・濱田庄司(1894〜1978)とも出会う。1981年に帰国後、1991年に伊東市にアトリエを構え、1992年に白磁の作品を発表して以後、「轆轤成形、うつわ、単色」を制作のテーマと決めて、代表作となる無垢の白磁を確立していった。今展では代表的な白磁作品とともに、益子で制作されたとされる陶器などの旧作も交えた約100点により、黒田の制作活動の軌跡をたどる。