雛まつりと人形—古今雛の東西—

京都市 京都国立博物館 TEL.075-525-2473(テレホンサービス)

開催期間:2024年2月10日(土)~3月24日(日)

雛人形は「寛永雛」「享保雛」「古今雛」などと分類されて紹介されているが、このうち「古今雛」とは、安永年間(1772〜82)に江戸十軒店の人形師・初代原舟が創始し、二代秋月が完成させたもの。江戸での流行を受け、京都を中心とする上方においても古今雛を参照した品が製作されたが、江戸では瞳にガラスを入れる玉眼であるのに対し、上方では瞳を筆で描く描き眼が主流であることから、近年では「京風古今雛」として展示している。今展では、近年新たに発見された二代原舟月作とみなされる古今雛飾りを、京都国立博物館所蔵の京風古今雛と並べて紹介する。