買上展藝大コレクション展2023

台東区 東京藝術大学大学美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2023年3月31日(金)~5月7日(日)

「買上(かいあげ)」とは、東京藝術大学が卒業および修了制作の中から各科ごとに特に優秀な作品を選定し、大学が買い上げてきた制度。前身である東京美術学校でも卒業制作を買い上げて収蔵する制度があった。第1部「巨匠たちの学生制作」では、1893年に最初の卒業生を送り出した東京美術学校で、教育資料として収集した卒業制作を中心に自画像などを含めた学生たちの作品を紹介。第一期生・横山大観(1868〜1958)の《村童観猿翁》をはじめ、和田英作、高村光太郎、松田権六など日本近代美術史を牽引した作家たちを各分野から選りすぐり、そのデビュー作や自画像を展観。第2部「各科が選ぶ買上作品」では、東京藝術大学で1953年から始まった買上制度による作品を紹介。近年は、先端芸術表現、文化財保存学、グローバルアートプラクティス、映像研究など研究領域も広がり、表現方法も多様化している。各科による選定意図などを添えて展示することにより、現代にいたる美術教育の歩みも紹介。1万件を超える「学生制作品」より、第1部約50件、第2部約50件を展示する。