詩・季・彩—石井康治 四季を詩う彩りのガラス

青森市 青森県立美術館 TEL.017-783-3000

開催期間:2022年4月23日(土)~6月26日(日)

青森の自然に魅せられ、北国の四季を彩り豊かなガラス作品にうつし取り、ガラス工芸に新たな息吹を吹き込んだ石井康治(いしい・こうじ、1946〜1996)の創作活動の軌跡を紹介する初の本格的な回顧展。1971年に東京藝術大学工芸科を卒業した石井は、ガラス壜の製造会社に就職して製品デザインを担当する一方、自身でもガラス作品の制作を始め、1977年からは退社して創作活動に専念。1991年には青森市郊外の三内丸山に「石井グラススタジオ青森工房」を開設し、「彩烈文(さいれつもん)」「汎状文(はんじょうもん)」「環象文(かんしょうもん)」「彩花文(さいかもん)」「彩硝文(さいしょうもん)」など、独創的な文様技法を次々と考案していったが、1995年、自身の創作における一つの到達点と自負する四季の「樹映」シリーズが生まれた翌年に急逝した。