芭蕉と蕪村と若冲

京都市 嵯峨嵐山文華館 TEL.075-882-1111 / 福田美術館 TEL.075-863-0606

開催期間:2022年10月22日(土)~2023年1月9日(月・祝)

俳句という文芸を和歌とならぶ文学的地位へ高めた松尾芭蕉(1644〜1694)。芭蕉を顕彰する運動を京都で牽引した与謝蕪村(1716〜1764)は、絵と俳句を書き添えた俳画という新しいジャンルを確立した。蕪村と同じ年に京都錦小路の青物問屋に生まれた伊藤若冲(1716〜1800)は、代表作《動植綵絵》のような極彩色の絵や水墨画などを精力的に制作した。第1会場の嵯峨嵐山文華館では、芭蕉の俳句や絵画とともに、後世の画家たちが描いた俳聖《芭蕉図》の数々を展示。第2会場の福田美術館では、幻の名品として知られ、半世紀ぶりに再発見された芭蕉の最初の自筆自画の紀行文《野ざらし紀行図巻》(福田美術館蔵)を一般公開。若冲と蕪村の代表作も多数展示する。