禅寺の学問—継承される五山文学相国寺の歴史と寺宝Ⅱ

京都市 相国寺承天閣美術館 TEL.075-241-0423

開催期間:2021年11月23日(火・祝)~2022年1月23日(日)

京都五山第二位の寺格を有する相国寺は、中世以来、漢詩文などに優れた禅僧を多く輩出した、五山文学の中心地だった。仏典(内典(ないてん))だけでなく、漢籍(外典(げてん))も数多く有している。今展では、相国寺や塔頭寺院に伝来する仏書と墨蹟、和刻本漢籍と漢画、近世の禅と漢文学を表す国書などを紹介し、禅寺に蓄積された知の体系を探る。「相国寺の歴史と寺宝」の第二弾の見どころは、禅の修行過程を牛にたとえて十段階に表した重要文化財《絶海中津墨蹟 十牛頌》と、この十段階を絵画化した周文筆《十牛図》の全ての場面の一挙公開。