生誕110年記念 漆の画家 太齋春夫展

練馬区 練馬区立美術館 TEL.03-3577-1821

開催期間:2017年6月9日(金)~7月14日(金)

太齋春夫(だざいはるお、1907〜1944)は、仙台市に生まれ、1932年、東京美術学校図画師範科を卒業。1933年、台湾総督府殖産局嘱託となり、漆芸家・六角紫水らの勧めにより始めた漆の研究に没頭し、漆でフィルムをつくる漆膜の技法を開発して特許を取得。工芸品の制作にとどまらず絵画の領域に活用する多彩な制作を行なった。1939年にはニューヨーク万博に漆器の衝立を出品して賞賛を博したが、戦中に若くして亡くなったため、これまでほとんど一般に知られていない。練馬区立美術館は、2015年度に遺族より作品・資料をあわせて100件以上の寄贈を受けたことから、今回の展覧会を開催し、今後のさらなる顕彰をめざす。