猿楽と面—大和・近江 および 白山の周辺 から—

甲賀市 MIHO MUSEUM TEL.0748-82-3411

開催期間:2018年3月10日(土)~6月3日(日)

能と狂言で構成される現在の能楽は、かつて猿楽(さるがく、さるごう、さるがう)と呼ばれていた。その起源は、通説では大陸伝来の散楽(さんがく)に由来し、日本古来の芸能と融合しながら芸術的完成度の高い歌舞劇へと進化して、今に至ったとされている。今展では、平安時代後期、鎌倉時代の古面に始まり、南北朝から室町、安土桃山時代の大成期にわたる350点(うち重要文化財80点)の「面(おもて)」を通して、主に彫刻史の観点から、文化芸能史、文化史の側面も絡めて、人々が熱狂した猿楽の世界を紹介する。