猪熊弦一郎展—戦時下の画業

丸亀市 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 TEL.0877-24-7755

開催期間:2017年9月16日(土)~11月30日(木)

《○○方面鉄道建設》1944年 東京国立近代美術館所蔵(無期限貸与作品)©公益財団法人ミモカ美術振興財団

猪熊弦一郎(1902〜93)は、パリ遊学中の1939年に第二次世界大戦が勃発し、帰国を余儀なくされた。1941年には文化視察の名目で中国へ、太平洋戦争開戦後は従軍画家として、42年フィリピン、43年ビルマ(現ミャンマー)へと派遣された。作戦記録画として唯一現存するビルマの鉄道建設現場を描いた《○○方面鉄道建設》に加えて、従軍先で市井の人々や風景を描いた油彩画、疎開先で描いたデッサン、写真、日記、書籍、書簡等の資料により、猪熊の戦時下の足跡をたどる。親交が深かった藤田嗣治らの記録画もあわせて紹介する。