特別陳列 重要文化財 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板—文化財写真の軌跡—

奈良市 奈良国立博物館 TEL.050-5542-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2019年12月7日(土)~2020年1月13日(月・祝)

19世紀前半にヨーロッパで発明された実用的な写真技術は、ほどなく日本に伝えられ、1871年に蜷川式胤(にながわ・のりたね、1835〜1882)の発案により横山松三郎(1838〜1884)が旧江戸城を撮影。翌年の壬申検査(日本初の文化財調査)でも数多くの宝物や建物が写真におさめられた。1935年には文部省の国宝保存事業の一環として、京都の便利堂が法隆寺金堂壁画12面の原寸大分割写真を撮影。1949年の火災により壁画は損傷したが、写真は往時の状態を伝える存在として、2015年、国の重要文化財に指定された。多くの人々が文化財の写真撮影に精力を傾けた軌跡を振り返る。