河内長野の霊地 観心寺と金剛寺—真言密教と南朝の遺産

京都市 京都国立博物館 TEL.075-525-2473(テレホンサービス)

開催期間:2022年7月30日(土)~9月11日(日)

京から高野山へ至る街道の合流地点として栄えた大阪府南部の河内長野市には、観心寺と金剛寺という真言密教の古寺があり、この地域における信仰の中心地を担ってきた。南北朝時代には、後村上天皇(1328〜68、在位:1339〜68)の行宮(あんぐう)として、楠木正成(1294〜1336)など南朝勢力の拠点となった。京都国立博物館では、2016〜19年度に両寺の文化財調査を実施。今展では、その成果を公開する機会として、従来知られた重要文化財《伝宝生如来坐像(弥勒菩薩)》(平安時代、9世紀、観心寺蔵)、国宝《日月四季山水図屏風》(室町時代、15〜16世紀、天野山金剛寺蔵)などの名品に加え、新たに発見された寺宝の数々など、あわせて130件の文化財を展示する。