林忠正ジャポニスムを支えたパリの美術商

台東区 国立西洋美術館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2019年2月19日(火)~5月19日(日)

日本でフランス語を学び、1878年のパリ万国博覧会に際し通訳として渡仏した林忠正(1853〜1906)は、万博終了後もパリに留まり、日本の美術・工芸品を扱う店を構えた。シカゴ、リヨン、トリノなど各地の博覧会への参加や美術商としての活動を通じて、日本美術の紹介に尽力する一方、日本での美術館建設を夢見て、同時代の作家を中心とする西洋美術コレクションの充実も行なっていた。今展は、林忠正の孫の夫人で歴史作家の木々康子氏の所蔵品を中心に、写真、書簡、書籍など117件を展示。芸術を介した日欧文化交流に生涯を捧げた林の活動を紹介し、その功績を再考する。