木島櫻谷 —山水夢中

港区 泉屋博古館東京 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2023年6月3日(土)~7月23日(日)

近代の京都画壇を代表する画家として近年再評価がすすむ木島櫻谷(このしま・おうこく、1877〜1938)は動物画で名を馳せたが、今展では、生涯描き続けた山水画を紹介。写生を重んじた櫻谷は、日々大原や貴船など京都近郊に足を運び、毎年の旅行で日本各地の景勝地の写生を重ねた。西洋画の空間表現をも取り入れ、中華文人の理想世界を日本の風景に移し替えたような、親しみやすい新感覚の山水表現を生み出した。屏風などの大作からさりげない掛物まで、櫻谷の山水画を一堂に集めるとともに、数十冊におよぶ写生帖や、収集し手許に置いていた中国や日本の古画なども紹介。また、京都・南禅寺の塔頭として1910(明治43)年に創建された南陽院本堂には、34歳の櫻谷が描いた山水の障壁画50面が残されており、京都展開催時には特別公開されたが、この内の8面を東京で初めて紹介する。前期(〜6月25日(日))、後期(6月27日(日)〜)で展示替えあり。

泉屋博古館(京都) 2022年11月3日(木・祝)〜12月18日(日)(終了)