時代を描く—龍子作品におけるジャーナリズム

大田区 大田区立龍子記念館 TEL.03-3772-0680

開催期間:2020年12月19日(土)~2021年3月21日(日)

日本画家・川端龍子(1885〜1966)は、これまで日本画で描かれてこなかった時事的な題材を積極的に作品化し、戦中戦後の激動の時代に大画面の作品を発表し続けた。太平洋戦争終戦間際の国民の不安や怒りを表した《怒る富士》(1944年)、自邸が戦災に遭った光景を爆風に飛び散る草花に表した《爆弾散華》(1945年)、狩野川台風の被害から復興する人々の力強い姿を描いた28メートルの大作《逆説・生々流転》(1959年)など、龍子が時代を描いた作品群を紹介する。