旅立ちの美術

三菱第2代社長・岩﨑彌之助（1851〜1908）が1892年に創設した静嘉堂は、神田駿河台、高輪、そして現在の岡本へと移転し、1977年より所蔵する美術品の一般公開を開始。1992年、創設100周年を記念し、静嘉堂文庫美術館として開館した。そして開館30周年を迎える2022年、東京丸の内の明治生命館（1934年竣工、重要文化財）1階に美術館の展示ギャラリーを移転する。岡本で開催する最後の展覧会となる今展では、「旅立ち」をテーマに、日本・東洋における旅とそれに伴う出会いと別れ、旅立つ人々が目指した理想の地のイメージを探る。所蔵する国宝7点全てを展示するのをはじめ、名品にまつわるエピソードを紹介、静嘉堂130年のあゆみと美術館の30年を振り返る。