新版画展—笠松紫浪を中心に—

甲府市 山梨県立美術館 TEL.055-228-3322

開催期間:2021年9月14日(火)(会期変更)~10月24日(日)

大正から昭和前期にかけて江戸時代の浮世絵版画を復活させるために、版元の渡邊版画店の企画で誕生した「新版画」は、橋口五葉や伊東深水の美人画、川瀬巴水や吉田博の風景画、名取春仙の役者絵などで人気を得た。後進の笠松紫浪(1898〜1991)は、巴水に追随する風景画家として活躍。やがて創作版画の時代へ変わった後も、創作版画の特徴である自刻自摺を習得しながら、新たな木版画を生み出し続けた。山梨県立美術館は、国内外の美術館の中で、紫浪作品の所蔵数が最大であり、笠松家から寄贈を受けた版木やスケッチなどの資料類も充実している。おもに山梨県立美術館が所蔵する新版画、なかでも紫浪作品を中心に紹介。