新収蔵記念:岸田劉生と森村・松方コレクション

京都市 京都国立近代美術館 TEL.075-761-4111

開催期間:2022年1月29日(土)~3月6日(日)

京都国立近代美術館では、2021年3月、画家・岸田劉生(1891〜1929)の作品42点を一括収蔵した。お披露目となる今展では、既に収蔵していた作品8点、寄託作品等5点をあわせた55点を一挙公開。油彩画・水彩画・素描だけでなく版画・彫刻も含み、自画像・肖像画・宗教画・風景画・静物画など各ジャンルを網羅し、初期から晩年までの画業全体を一望できる。新収蔵品の内、初期の代表作《外套着たる自画像》(1912年)や京都時代の名作《舞妓図(舞妓里代之像)》(1926年)、晩年の《大連星ヶ浦風景》(1929年)の旧蔵者だった森村義行(1896〜1970)と、その弟で《壜と林檎と茶碗》(1917年)の旧蔵者であった松方三郎(1899〜1973)や、劉生の最大の支援者だった大阪の実業家・芝川照吉(1871〜1923)にも着目し、劉生の顕彰におけるこうしたコレクションの役割も振り返る。