感覚の領域 今、「経験する」ということ

大阪市 国立国際美術館 TEL.06-6447-4680

開催期間:2022年2月8日(火)~5月22日(日)

現代美術の分野で、独自の視点と手法によって実験的な創作活動を展開している7名の美術家を紹介する展覧会。出品作家は、人の認識の不確かさや、社会の中で見逃されがちな事象に注目し、鑑賞者の気づきや能動的な反応を促すような映像やインスタレーションを制作する飯川雄大(いいかわ・たけひろ、1981〜)、視覚では見逃しやすい素材と光の関係性によって生じる質感を捉え、絵画や映像に落とし込む伊庭靖子(いば・やすこ、1967〜)、ボール紙、発砲スチロール、石膏、針金など軽い素材を用いて浮遊感のある彫刻作品を制作する今村源(いまむら・はじめ、1957〜)、日常と社会問題を独自のユーモアと想像力で新たな地平へ切り開くような絵画作品を制作する大岩オスカール(おおいわ・おすかーる、1965〜)、さまざまな素材を用いることで物質性を揺るがすような彫刻先品を制作してきた中原浩大(なかはら・こうだい、1961〜)、感覚に接続するインターフェイスとして彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・粒)という概念を機軸としている名和晃平(なわ・こうへい、1975〜)、山や樹木など自然風景を捉えながら、どこか非現実的な様相を表す藤原康博(ふじわら・やすひろ、1968〜)。いずれも長らく活躍し、確かな地歩を築いてきた作家たちが現代を見つめながら創作した新作を中心に出品する。