彫刻家 篠田守男—Subconscious—

安曇野市 碌山美術館 TEL.0263-82-2094

開催期間:2021年10月9日(土)~12月19日(日)

彫刻家・篠田守男(1931〜)の作品の特徴は、張力をかけたワイヤーを構造体にして作品の一部を浮遊させる、幾何学的な構造と金属素材が醸し出す緊張感にあると従来みなされてきた。しかし、制作ノートには、独自の自然観照が伺える文章が散見され、80年代中頃からは「世阿弥」や「雲」「借景」などの言葉を作品タイトルの副題に用いて、日本古来の自然観照への共感を表している。今展では、1958年までの石彫作品から最新作までの作品と資料あわせて約50点を展示し、これまでの作家活動を自然観という観点とともにあらためて振り返る。