岡本神草の時代展

京都市立絵画専門学校を卒業した岡本神草（1894〜1933）は、大正7年同校卒業制作の《口紅》（1918年）を第1回国画創作協会展に出品して入選し、新興美人画作家として注目された。その後、菊池桂月（1879〜1955）に師事したが、十分な展開を見せる前に38歳で亡くなった。数の少ない本画を可能な限り集め、素描、下図、資料類を加えてその画業を紹介する岡本神草初の大規模展。甲斐庄楠音（かいのしょうただおと、1894〜1978）ら時代を共有した画家の作品や、師・菊池桂月と同門の画家たちの作品も展示する。