山水百景

日光市 小杉放菴記念日光美術館 TEL.0288-50-1200

開催期間:2022年1月29日(土)~4月3日(日)

中国からもたらされた「山水画」は、画家の胸中にある理想的な風景を描いた作品と定義づけられており、日本でも古くから描かれ、近代では明治末から大正にかけて南画が再評価されたことにより、小杉放菴(1881〜1964)や大山魯牛(おおやま・ろぎゅう、1902〜1995)らによる山水画の名品が多く生まれた。現代では「山水画」というより、山水の「思想」に共鳴して描く、「自分の風景」を追い求める洋画家・入江観(1935〜)や、自らを「超・日本画家」と称して水やアクリル絵具を用いて絵画を作る間島秀徳(1960〜)のような画家が多い。近代から現代までの作品を紹介し、山水の系譜をたどる。