宮本隆司 いまだ見えざるところ

目黒区 東京都写真美術館 TEL.03-3280-0099

開催期間:2019年5月14日(火)~7月15日(月・祝)

建築空間を題材にした都市の変容、崩壊の光景を独自の視点で捉えた作品で、国内外から高い評価を得ている宮本隆司(1947〜)の「宮本隆司写真展—壊れゆくもの・生まれいずるもの」(2004年、世田谷美術館)以来の大規模な個展で、新たな展開を見せる。宮本の両親の出身地である徳之島で、2014年に「徳之島アートプロジェクト 2014」を企画し、自身も作家として出品。幼少期に見たはずの景色を求めて自作の大型ピンホールカメラに自ら入り込んで撮影した《面縄ピンホール 2013》(2013年)、徳之島の住民たちと暮らしや行事、植物に目を向けた〈シマというところ〉(1968年、2010-18年)、《サトウキビ》(2018年)、〈ソテツ〉(2013-14年)などを発表。1990年代に撮影され、美術館では初展示となる〈Lo Manthang(ロー・マンタン)1996〉(1996年)、〈東方の市(まち)〉(1984-92年)などの都市をめぐる作品も公開する。