奇想のモード装うことへの狂気、またはシュルレアリスム

20世紀最大の芸術運動だったシュルレアリスムは、芸術の枠を超えて人々の意識の深層にまで影響力を及ぼし、モードの世界にもシュルレアリスムに通底するような作品が誕生。例えば、シュルレアリストたちと親交のあったイタリアのファッション・デザイナー、エルザ・スキャパレッリ（1890〜1973）は、シュルレアリスムの潮流のなかで示された特異な感覚を積極的に取り込んだ。一方でシュルレアリストたちは、帽子や靴、手袋といったファッションアイテムを霊感の源として作品の中に生かしている。現代からみた〈奇想〉をテーマに、16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートまでを幅広く取り上げる。オンラインによる日時予約制。