壁に世界をみる—𠮷田穂高展

三鷹市 三鷹市美術ギャラリー TEL.0422-79-0033

開催期間:2019年12月7日(土)~2020年2月16日(日)

戦後日本の版画界を牽引した𠮷田穂高(1926〜1995)の大回顧展。穂高は、洋画家・版画家の父・𠮷田博(1876〜1950)と母・ふじを(1887〜1987)、兄・遠志(1911〜1995)という画家一家に生まれたが、学生時代は前衛短歌に傾倒し、1940年代後半、独学で油彩画と木版画の制作を始める。1960年代にはリトグラフの技法を習得、多岐にわたる技法を手がけたが、70年からは新たに写真製版による亜鉛凸版と木版を併用する技法を開拓し、多くの作品を残した。1979年から本格的に始まった〈私のコレクション〉シリーズは、45カ国以上を訪れ、国内外で撮影した身近な対象物—壁、家、塀、標識—などの写真をもとにした作品。今展では、これまで紹介されていなかった油彩画や初期版画作品にも注目し、その原点から晩年にいたる作品110余点と資料多数を展示する。