嗣治と蓬春—二人の見た風景—

三浦郡葉山町 山口蓬春記念館 TEL.046-875-6094

開催期間:2024年2月3日(土)~3月31日(日)

藤田嗣治(1886〜1968)は、1910年、東京美術学校西洋画科を卒業して間もなく渡仏。乳白色の絵肌に線描する独自の作風を生み出し、パリ画壇での地位を確立していった。山口蓬春(1893〜1971)は、1915年、東京美術学校西洋画科に進学後、日本画科へ転科し、首席で卒業後、日本画家として華々しいデビューを果たしていた。活躍の舞台を異にする二人の画家は、1941年に設立された大日本航空美術協会で発起人として選出され、翌42年、同時期にサイゴン・プノンペン、香港、広東などへ派遣を命じられ、約3ヶ月にわたって行動を共にしていた。今展では、蓬春の現地での足取りをたどりつつ、嗣治の蓬春にあてた書簡などにより二人の関係性を紹介する。