吉元作次　絵画の道行き

1980年代、空間を演出するインスタレーションという展示形式が隆盛していく中、大画面に「物語」を紡ぐ具象絵画の一群が現れた。国際的な動向でもある“ニュー・ペインティング”の流れに乗り、名古屋で鮮烈なデビューを果たした吉元作次（1959〜）。2005年からは名古屋芸術大学教授を務め、絵画論の講義など、理論と実技指導の両面から後身の指導にあたっている。今展では、絵画、ドローイングあわせて約200点の作品を通して、画家の独自の「道行き」を紹介する。