利形の守破離—利休形の創造と継承—

京都市 樂美術館 TEL.075-414-0304

開催期間:2022年8月27日(土)~12月25日(日)

「利形」とは、千利休(1522〜1591)の美意識を基にした茶碗、棗、茶杓、風炉、釜など、今日の茶道具のスタンダードとして親しまれている様式美をさすが、一方で、利休が提唱した伝統の継承と創造に関わる「奥義」とも言うべき「守破離」という言葉がある。「守」とは、伝統を守り継承する精神。「破」とは、伝統様式を打破し新たな創造への挑戦。「離」とは、「守・破」二様の拘りを捨て、より自由な創造精神に至る道だという。今展では、樂家初代長次郎(?〜1589)以後、樂歴代が時代の中で果たした創造的な作陶世界に焦点を当てる。【展示目録】