今井政之展自ずから然らしむ

東広島市 東広島市立美術館 TEL.082-430-7117

開催期間:2021年10月15日(金)~11月28日(日)

陶芸家・今井政之(1930〜)は、1943年、父の故郷である広島県竹原市に疎開のため移住。岡山や京都、岐阜での制作を経て、1978年、竹原市に「竹原豊山窯」を築き、居住地の京都と往復しながら制作を続けている。強度のある東広島市西条の陶土を好み、土という素材の魅力を最大限に引き出しながら、新たな表現へと挑み、2018年に文化勲章を受章。1983年に東広島市美術館旧館(八本松町)で公立美術館初となる個展を開催したが、38年ぶりの個展となる今展では、これまでほとんど公開されてこなかった初期作品をはじめ、オリジナル技法である苔泥彩(たいでいさい)や面象嵌(めんぞうがん)、近年新たに挑戦している白砂瓷(はくさじ)まで、作家の作陶人生を作品や資料を交えて紹介する。