交流の軌跡—初期洋風画から輸出漆器まで

大阪市 中之島香雪美術館 TEL.06-6210-3766

開催期間:2019年10月12日(土)~12月8日(日)

香雪美術館が所蔵する初期洋風画《レパント戦闘図・世界地図屏風》(重要文化財、六曲一双、17世紀初期)を、その典拠のひとつである銅版画《ザマの戦い》(1602年、香雪美術館蔵)と初めて同時に展示する。5点を典拠としている『古代ローマ皇帝図集』の画像はパネルで紹介。また、新出の司馬江漢筆《異国風物図押絵張屏風》(文化9年(1812)か、六曲一双、個人蔵)についても典拠となる蘭書挿絵とともに紹介するなど、近世の洋風画作品とその典拠となった洋書や銅版画について比較展示する。輸出漆器の原画となった銅版画も展示し、近世の日欧文化交流について考える。