中里隆 陶の旅人

港区 菊池寛実記念 智美術館 TEL.03-5733-5131

開催期間:2021年8月21日(土)~11月28日(日)

佐賀県のやきもの、唐津焼の名門陶家、中里太郎右衛門窯の12代目当主(1895〜1985)の五男として生まれた中里隆(1937〜)は、京都や唐津で作陶の基礎を学んだ後、1971年、陶磁研究者・小山冨士夫(1900〜1975)の推薦により種子島に渡り、島の土による焼締陶「種子島焼」を手がける。1974年、唐津に「隆太窯」を開いて拠点とすると、1980年代以降は国内外に旅を重ね、人との交流を深め、土や釉など現地の素材を活かして滞在制作するというユニークな創作スタイルを確立した。鉢や壺などの大型作品から食卓を彩る食器まで、新旧あわせ100点余りの作品によりその作陶世界を紹介する(展示替えあり)。