三蔵法師が伝えたもの奈良・薬師寺の名品と鳥取・但馬のほとけさま

鳥取市 鳥取県立博物館 TEL.0857-26-8042

開催期間:2022年4月9日(土)~5月15日(日)

三蔵法師・玄奘(げんじょう、602〜664)は実在の人物で、唐の都・長安を出発してインド・ナーランダに留学、足かけ19年にわたる大旅行から帰国後、『大般若経』をはじめとする数多くの仏典の翻訳を行った。その仏教思想は、玄奘に直接学んだ道昭(どうしょう、629〜700)によって奈良の諸寺にもたらされ、玄奘三蔵を鼻祖とする法相宗(ほっそうしゅう)の大本山である薬師寺の行基(ぎょうき、668〜749)ら多くの名僧を輩出した。鳥取県立博物館開館50周年、薬師寺玄奘三蔵院伽藍落慶30周年を記念する今展では、薬師寺の所蔵品によって玄奘三蔵の足跡やその教えについて紹介するとともに、鳥取県内や但馬(たじま)地方(兵庫県北部)における玄奘の伝えた仏教思想や法相宗の広がりを示す仏像や仏画など、薬師寺・鳥取・但馬に伝わる国宝・重要文化財あわせて13件を含む約100点の仏教美術の名品を一堂に展示する。