ニッポンの油絵 近現代美術をかたち作ったもの

和歌山市 和歌山県立近代美術館 TEL.073-436-8690

開催期間:2022年11月12日(土)~12月25日(日)

佐伯祐三《オプセルヴァトワール附近》 1927(昭和2) 油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵

油絵具を使う油絵は、明治維新後に殖産興業のための技術として美術学校で教えられ、展覧会などの発表の場が与えられて広く普及した。油絵具には独特の艶と透明感があり、筆触や盛り上げを残すこともできることから、伝統的な日本の絵画表現とは異質だったが、画家たちのまなざしは油絵を生み出した海外の表現に向かい、ひるがえって日本美術とは何かを問うことにもなる。和歌山県立近代美術館のコレクションを中心とするおよそ100点の油絵を通して、日本の近現代美術の魅力を再発見する機会を提供する。