ソシエテ・イルフは前進する福岡の前衛写真と絵画

福岡市 福岡市美術館 TEL.092-714-6051

開催期間:2021年1月5日(火)~3月21日(日)

1930年代半ばから1940年頃まで福岡で結成されていた前衛美術グループ「ソシエテ・イルフ」。主なメンバーは、写真愛好家の高橋渡(たかはし・わたる、1900〜1944)、久野久(ひさの・ひさし、1903〜1946)、許斐儀一郎(このみ・ぎいちろう、1896〜1951)、田中善徳(たなか・ぜんとく、1903〜1963)、吉崎一人(よしざき・ひとり、1912〜1984)と、のちにインダストリアルデザイナーとして知られる小池岩太郎(こいけ・いわたろう、1913〜1992)、洋画家の伊藤研之(いとう・けんし、1907〜1978)の7名。「古い(フルイ)」の逆さ読みで「イルフ」と名乗り、シュルレアリスムや抽象芸術といった「新しい」美のあり方を探求し、戦時下においても表現における前衛を貫こうとした。福岡市美術館では、1987年に初回顧展「ソシエテ・イルフ 郷土の前衛写真家たち」を開催しており、34年ぶりの2度目の回顧展。残された写真作品や絵画、メンバーたちが作品を投稿していたカメラ雑誌などの資料により、グループとしての活動を再検証する。