センス・オブ・ワンダー：感覚で味わう美術

多くの芸術作品は視覚による鑑賞を基本としているが、今展では、視覚以外の感覚器官（触れる、聴く、匂いを嗅ぐ、味わう）に直接働きかけたり、また過去に経験した感覚の記憶を呼び覚ますことや、未経験の事柄を五感で想像することによって、作品の素材、モティーフや主題をより深く味わう鑑賞へと誘う。17世紀以降の東西の山水・風景画、ロダンと近代の彫刻、県ゆかりの作家・作品、現代の草間彌生や名和晃平まで、ヴァリエーションに富んだ静岡県立美術館の2,800点以上におよぶコレクションから選んだ約90点の絵画・立体・版画等を、触覚、聴覚、臭覚、味覚などの感覚ごとに構成し、展示する。