クルト・セリグマンと岡本太郎

川崎市 川崎市岡本太郎美術館 TEL.044-900-9898

開催期間:2020年10月24日(土)~2021年1月24日(日)

岡本太郎(1911〜1996)は、1929年、漫画家の父・岡本一平のロンドン軍縮会議の取材旅行に同行し、東京美術学校を休学して渡欧。以後、1940年の帰国まで一人パリに滞在したが、この間の1933年、非具象芸術グループ「アブストラクシオン・クレアシオン(抽象・創造協会)に参加し、多くの前衛芸術家たち、なかでもクルト・セリグマン(1900〜1962)と親交を深めた。1935年には、セリグマン、岡本、スイス人のヴュリアミの3人でグループ展を開き「ネオ・コンクレティスム(新具体主義)」を提唱。1939年、アメリカへ渡ったセリグマンは、ニューヨーク派シュルレアリストの重鎮として活躍するが、岡本との友情は戦後まで続いた。今展ではセリグマンと岡本の作品、プライベート映像や資料、戦後日本の作家の作品など約130点により、セリグマンとの出会いから岡本芸術の形成過程を探るとともに、戦後日本の美術界にもたらされた影響についても検証する。