エビハラがいた時代：1945-1976

鹿児島出身の洋画家・海老原喜之助（1904〜70）は、戦争末期、熊本に疎開し、1951年、画塾「海老原美術研究所」を設立。熊本を活動の拠点としつつ、若手画家たちを育成。記念碑や壁画の制作、公募展の審査員などをとおして熊本の地域文化の活性化に尽くした。海老原は1960年に熊本を去るが、以後も熊本に影響を与え続けた。海老原美術研究所の設立70周年を記念する今展では、海老原の代表作を軸に、関連画家や教え子たちの作品、さまざまな資料により、戦後の熊本美術を振り返る。