イタリアと日本の前衛—20世紀の日伊交流

福山市 ふくやま美術館 TEL.084-932-2345

開催期間:2024年4月6日(土)~6月2日(日)

イタリアと日本の美術交流は、イタリア作家が美術学校の教師として来日した明治時代に始まった。今展では、作家同士が個人的に親交を深めていく20世紀に光をあて、現在まで日本国内に残るイタリア美術作品のルーツをたどる。1909年に誕生したイタリアの未来派と東郷青児(1897〜1978)、神原泰(1896〜1997)とのやりとりに始まり、戦後イタリアを代表する作家ルーチョ・フォンタナ(1899〜1968)と詩人で美術評論家の瀧口修造(1903〜79)の親交、そしてさらにほかの作家へと展開していく人間関係に目を向ける。ふくやま美術館の「20世紀イタリア美術コレクション」、独自のネットワークによって新潟の美術館や地元企業が収集してきたコレクションをはじめ、全国各地のイタリア美術作品が集結。作家同士の直筆の手紙など、初公開のものも含む貴重な資料も出品される。