かたちのチカラ—素材で魅せる—

根津美術館のコレクションを中心に個人蔵の作品も多数交え、素材の特性を生かした工芸作品の造形の美しさを紹介。「1.極まるかたち」では、中国の宋元時代を中心とした無文の漆器や磁器に代表される唐物（からもの）のかたちを、「2.用いるかたち」では、寺社の什器だった朱漆器など長年の使用に耐える日本の用のかたちを、「3.挑むかたち」では、新たな価値の創出に挑み続ける茶道具のかたちに目を向ける。部門の出ながら画家として活躍した海北友松（かいほう・ゆうしょう、1533〜1615）らの作品を展観する「武人画家」、春の中頃の茶席にふさわしい茶道具を取り合わせる「仲春の茶事」を同時開催。