「柿右衛門」の五色—古伊万里からマイセン、近現代まで—

渋谷区 戸栗美術館 TEL.03-3465-0070

開催期間:2023年4月8日(土)~6月25日(日)

濁手(にごしで)と呼ばれる純白の素地に、赤・青・緑・黄・金の5色の彩色を基本として優美な絵付けを施した「柿右衛門(かきえもん)様式」は、1670年代の佐賀・有田で完成された。当時本格化した輸出先の西欧では、大変な人気を博し、ドイツのマイセンをはじめとして写しが製作された。一時期途絶えてしまった柿右衛門様式は、戦後になって12代・13代酒井田柿右衛門父子による「濁手」の復興とともに復活を遂げ、現代にまで受け継がれている。今展では、江戸時代の伊万里とマイセン、近現代の「柿右衛門」まで、色絵作品約80点を展示する。