「写真の都」物語—名古屋写真運動史:1911-1972—

名古屋市 名古屋市美術館 TEL.052-212-0001

開催期間:2021年2月6日(土)~3月28日(日)

東松照明《プロテスト1 東京・新宿 1969》豊橋市美術博物館蔵

近代名古屋の写真表現は、1920年代に日本のピクトリアリズム(絵画主義的写真)を牽引し、風景写真の新たな境地を開拓した〈愛友写真倶楽部〉に始まる。1930年代半ばには名古屋独自のアマチュア向け月刊写真雑誌が創刊され、「前衛写真」と呼ばれた名古屋発信の表現が全国を席巻した。戦後、写真家・東松照明(1930〜2012)が登場し〈中部学生写真連盟〉を組織するなど、名古屋は写真運動の一大拠点となった。「写真都市」名古屋の展開を、写真作品450余点に加え、各時代に発刊された機関誌や会報、写真集などの資料を通してたどる。