砂澤ビッキ—風—

北海道を代表する彫刻家・砂澤ビッキ（1931〜1989）の没後30年記念展。札幌芸術の森美術館併設の野外美術館に設置されて30年以上経過した大作《四つの風》（1986年）は、生前のビッキの意図の通り、自然の成り行きに任せ「風雪という鑿（のみ）」によって変化を続けている。今展では、彫刻作品とともに、これまでの《四つの風》の記録を写真や映像で展示。さらに「絵描きとしてのビッキ」「カナダでの制作」「ビッキの遺したもの、そして没後の30年」など多彩なセクションを設け、同館がこれまで行なってきた研究・調査の成果を紹介。新たな視点を加えながらビッキの功績を回顧する。